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「おはようございます」
 夕方であろうとも出勤した時の第一声はおはようございます、なのはなんだか変な気もしないでもないが、剛は慣わしどおり挨拶して職場に入った。
 今日はレジに入るという事なので、空いているレジに入ると隣には一つ下の鳥居がいた。
「おはよ」
 声をかけると、チラっと振り返ってはにかんだような笑顔が返って来た。
 暖房が効きすぎている所為か鳥居の頬は赤くなっていて、背の小ささも相まって本当に可愛らしい感じだ。
「おはよう。今日前田さん休みだって」
「マジ?ラッキー」
 前田というのは、この店で店長の次に偉い人。これがまぁなんとも口やかましい人で、バイトからは少々煙たがられているのだ。
 この前田は夕方から夜に店長と入れ替わるように出て来る事が多いので、剛は良く合う。しかも最近は由岐人の休みに合わせて日曜にバイトに入らないので、小言を言われることも多いのだ。
 剛はその前田と顔を合わせないでいられるなんて、なんていい日だ。
「いらっしゃいませ」
 客に向う笑顔がいつもよりにこやかに、本を受け取った。
 それからは、夕方ということで会社帰りなどの人も多いのか、ひとしきり忙しい時間が過ぎた。やっとひと段落したかと思うと、レジ回りの細かな雑用があり、はぁと息を継いだときには9時になっていた。
「角川くん、休憩取ってきて」
「はい」
 待ってました、と剛は休憩室へと向った。このバイトではまかないはつかないのが物凄い難点なのだが、その分食事補助という形でバイトに少々上乗せがある。
 それに、1階にはマクドもあるし、上の階にはレストラン街があり、そこでご飯を食べることも出来た。が、今日はコンビニでハンバーグ弁当を買っておいたのだ。
「ひゃぁ~疲れた」
 独り言を呟いて、休憩室のドアを開ける。
「あ・・・」
「お、鳥居サンも休憩中だったんだ」
「うん」
 そういう鳥居の前にはまた食べ始めたばかりとわかるパスタが。鳥居もコンビニで買って置いたらしい。
 休憩室には小さな冷蔵庫と電子レンジだけはある。これは店長が購入したということだ。やはり何も無いのは不便を感じたのだろう。
「今日なんか疲れたぁ~」
 剛はぼやきながらハンバーグ弁当をレンジにセットして、ペットボトルのお茶に口をつけた。
「ちょっと忙しかったもんね」
「うん」
 言いながら携帯を見ると、メールが来ていた。
 -----お?
 ほぼありえない期待を抱いて開いてみたら、やはりその人ではなく。大学の友人からと、高校の時のダチからだった。
 剛は、チンっと鳴ったレンジから弁当を取り出しつつメールをチェックすると、
「ええ?」
 思わず声が洩れてしまった。
「どうしたの?」
「高校ん時のダチがデキ婚だって・・・」
「えー!?」
 鳥居も目を見開いた。
「うわぁ、アイツ大学どうすんだろ」
 剛は器用にハンバーグ弁当を開けながらメールを打ち返す。近いうちに合うことになるだろう。横浜の大学だから、会うのにそう遠くは無いし。
 とにかく会って話を聞いてやるしかないな。
 -----響に言ったら驚くだろうなぁー・・・・・・いや、案外”へぇー”だけで終わらすか?
 自分に興味ないところにはとことん淡白な性格だからなぁ。
「鳥居さんの回りでもそういう人いる?」
「ううん。いない。高校の時の同じ学年の人に一人卒業して即結婚って言う人がいたらしいけど、私は全然知らない人だし」
「あーでもやっぱそういう人いるんだなぁ。ま、鳥居さんはそんな事なさそうだけね」
「なんで?」
「え?だってなんか、真面目そうだし。ちゃんとしてそう」
 うんうん、と剛は頷いて笑う。
「それ、褒めてない?」
「まさか。褒めてるって。真面目って絶対いいと思うしさ。男から見て、守ってあげたいって感じする」
 言うだけ言って、剛は弁当に目を向け大きな口にご飯を入れたから、鳥居の頬がほんのり赤くなったのを見なかった。
 矢野がこの場にいたら、”なんて罪作りな男!!”と頭を叩いたに違いない。
 
 
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