「ふ~ん」
高崎は見ていたニュースをパチンっと消した。
昨日に引き続いてニュースは相変わらずの自民党次期総裁戦1色。でも、情勢はだいぶ変わった様だ。
前回に引き続いて、額賀元財務大臣は出馬断念。そこに意思の弱さと、結局は派閥の中でしか生きられないのか、という印象を強く抱いた。
まぁ、まったく期待してないからどちらでもいいが。
「・・・結局、福田なのかな」
高崎は言葉を漏らしながら、冷蔵庫の中からポカリスエットを取り出した。
冷たい飲み物を欲する時期も、もうそろそろ終わりになるだろう。朝晩は少しずつ秋の気配を感じているから。
-----正直、あんまり好きなタイプじゃないけどなぁ。なんか、古い自民党に戻りそうだし。第一、71歳って十分老後じゃないのか?
やだやだ、とそう思う。
勝ち戦でなければ出ないその態度にも、担がれ待望されてやっと出るという姿勢を保っている事にも、強いリーダージップ性を感じられないのも。
はぁ~あ、とため息をつた時、廊下で人の気配がして小城が浴室から戻って来た。
「そんな格好で、風邪ひきますよ」
ハーフパンツ1枚で上半身を晒し、肩に巻いたバスタオルには髪からの雫が垂れていた。
「まだ暑い」
にやりと笑うその顔に、高崎は苦笑を浮かべた。
その誘っている笑みに、さて答えるべきか無視するべきか----------
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昨日から初めてみました、企画(?)
私の日常や思いを、高崎&小城の私生活に織り交ぜてお送りしております。
最近ちょっとお話を書けていなくて
(仕事が忙しいのや、今の生活の中で時間がないのやら、気力低下やらで)
ちょっと気分転換です。
連載の続きを待っていてくださる方には本当申し訳なく。
こんなものでですが、楽しんでいただけたら嬉しいです。